結婚や出産、夫の転勤に伴い、仕事を変えていく女性は多い。転職を複数回経験した人をジョブホッパーと言うが、ライフスタイルに合わせて職を変える女性もジョブホッパーの1つと言えるだろう。女性が次の職場を探すとき、IT系企業を志望することもある。IT系企業で働く女性はどのような人が多いのだろうか。
ITの仕事は理系職。そのためか、男性が多い傾向にある。IT企業内の男女比は7対3か、8対2の割合になるのも事実だ。1つのシステムに30~50人担当し、その中で女性エンジニアが数人、もしくは1人というケースも珍しくない。前職でエンジニアの仕事をしていた人なら男女比に違和感は感じないだろう。しかし他の業界で働いていた女性が、新たにエンジニアの仕事をスタートする時には、女性の少なさに驚くかもしれない。
女性だからと言って、意見が蔑ろにされたり正当に評価されなかったり、性別によるトラブルはほとんど起こらない。大きな企業だと労働組合が強いので、働く女性を守るためのサポート体制もしっかりしている。結婚・出産後も働き続けるための仕組み作りや、万が一ハラスメントを受けたときの相談窓口も設けている。最近では女性管理職の登用を支援する動きがあるので、能力が評価されれば役職のあるポジションも目指せるだろう。実際に、女性がCEOを勤めるIT系企業もある。キャリアアップした女性が職場にいれば、自分自身のキャリアパスを考えるのに大いに参考になる。たとえはじめはジョブホッパーであっても、その後しっかりと経験を積み、キャリアビルダーとして認めて貰えば、女性であっても成功へと繋がるのかもしれない。